参議院議員選挙の投票方法 - 特に比例代表における「非拘束名簿式」とは何か!?について解説してみました

中学校や高校の公民の授業で選挙制度の学習を行うが、参議院選挙の投票方法は意外と難しい。

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参議院選挙は、選挙区選挙と比例代表選挙とに分かれ、選挙区選挙は概ね都道府県の区域で行われる選挙で、当選させたい候補者名を記入して投票する方法を採る。

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ここまでは簡単なのだが、難しいのは比例代表である。比例代表は、全国単位で行われ、有権者は候補者名または政党名のいずれかを記載して投票する方法を採る。

 

 

比例代表選挙においてどのように当選人を決めるのか?これが少々やっかいなのである。

  1. 個人名が書かれた票は、その者が所属する政党の得票となる。政党の総得票数に基づいてドント方式により、 各政党の当選人の数が決まる。
  2. 名簿順位は政党があらかじめ決めることはできず、個人票の得票数に応じて順位付けされ、当選者が決定する。獲得議席数に比して個人票の人数が足りない場合、あるいは政党内の議席獲得可能な候補者のうち順位が最も下の者の得票数が同数の場合、当選者はくじ引きで決まる。

とこのような感じになっている。したがって、比例代表名簿の順位は、個人名で投票した得票数によって決められるのである。

比例代表区から立候補している特定の候補者を当選させたい場合は、政党名を書いてもその候補者の得票にはならないのである。そういう候補者がいる場合は、必ずその候補者の名前を書かなければならないのである

よく「参議院の比例代表選挙は業界団体主導の選挙である」と言われるが、今までの話を積み上げて考えると、その理解は可能であろう。つまり、業界団体、宗教団体、労働組合等の組織票を持つ候補者は、その候補者の名前を書いてもらいやすい傾向があり、その方が当選しやすいからである。また、著名人が候補者である場合も同様であろう。

一見簡単そうに見える参議院選挙の選挙制度だが、少し細かく制度を見ると、特に比例代表において当選させたい候補者がいる場合は注意を要する。

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