「完全択一六法」(LEC東京リーガルマインド)を使って条文学習に親しもう!

今回は、LEC東京リーガルマインドが毎年出版している「完全択一六法」シリーズを紹介したいと思う。

完全択一六法の利点

法律学の学習は、しばしば「条文に始まり条文に終わる」と言います。つまり、条文が大切だということです。

スポンサーリンク

条文は大変テクニカルな文であり、接続詞の使い方や句読点の打ち方に至るまで事細かなルールが存在しています。

条文を使って実務等を運用する際に、統一的なルールに基づいて条文が作ってあればその解釈を行う際に恣意的なものにならないようにするという点において、条文の書き方についてのルールが定まっていることは極めて有用なのである。

ところが、法律学の学習者の視点に立ってみると、言葉が難しかったりある条文とある条文の制度を比較したりして条文の趣旨を理解する場合において、条文の文言をそのまま学習することは決して容易なことではない。これをうまく補っているのが、LEC東京リーガルマインドが出版している「完全択一六法」のシリーズである。

「完全択一六法」の特色

「完全択一六法」は、司法試験や予備試験の受験生を対象に作られた試験対策用六法である。受験生からは「完択 (カンタク)」という愛称で親しまれている。

本の特色については、amazonの文章を引用しながら紹介したい。

受験用六法としての活用、司法試験、司法試験予備試験の短答式および論文式試験に必要な条文・判例・過去問知識の情報を、図表・判例索引などを用い、見易く整理することで、効率的な受験勉強を可能としました
重要基本論点のポイント解説や全体構造の把握を盛り込み、全体的に大胆なメリハリを付け、効率的な学習ができるように工夫しています。

法律学習の基本は条文と先ほども述べたが、条文を丸暗記すれば事足りるというものではない。なぜこの条文は存在するのか?という条文の趣旨や言葉の定義、条文の解釈を裁判所はどのように行ったのかという判例学習、他の制度との比較など、実に多岐にわたる。通常の条文集ではそこまで細かな情報はフォローされていない。条文集を使いながらそれを解説する基本書を別に用意しなければならないのである。しかし「完全択一六法」は1冊でそれをこなす便利な参考書と言えるのである。

もちろんこの「完全択一六法」にも弱点はある。1つは条文1つ1つに細かい解説が載っている分だけ検索しにくいという欠点が挙げられる。また、条文それぞれに趣旨や要件・効果などの文言の解釈が解説されているとは述べたものの、特に司法試験や予備試験の論文試験において「完全択一六法」の解説だけを使って試験対策ができるかと言われると情報不足の感は否めない。やはり基本書や予備校本などを使った学習はどうしても必要である。

「完全択一六法」は従来は司法試験や予備試験の受験生を対象に作られた書籍であるが、最近は民事系科目(特に民法と商法)においては司法書士試験の受験生、憲法や行政法の分野においては行政書士試験の受験生が「完全択一六法」を使って条文学習を行っているという話も聞く。また、公務員試験の受験生が使用しているという話も聞く。

参考書の特徴をうまいこと使って、法律学習におけるもっとも重要であるといえる条文学習を進めていきたいものである。

スポンサーリンク


スペイン法入門講義

加代昌広研究所は、日本の制度に多く言及しながらスペイン法の基本を日本語で学べる稀有なコンテンツ「スペイン法入門講座」を提供しています。

このようなことが分かります!

  • 日本の天皇の皇位継承とスペインの国王の王位継承とはどのように違うか?

  • 日本とスペインの首班指名のプロセスにはどのような違いがあるのでしょうか?

  • 日本とスペインとで憲法に違反した法令や条約の審査の方法にはどのような違いがあるのでしょうか?

  • 日本とスペインとで地方自治制度にはどのような違いがあるのでしょうか?


ぜひ一度ご覧ください。