肘井学「大学入試 肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」(KADOKAWA)の効能は?

関正生先生と並んで、スタディサプリでおなじみの人気講師、肘井学先生が新刊を出されたようである。

「大学入試 肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」は小生がおススメしたい大学入試に向けての参考書なのだが、どういった学習者におススメの参考書なのだろうか?またどんなふうに使うと効果的に学習が進むのだろうか?

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次の英文中のing形の単語の品詞と役割を、すべて識別できますか?

There are significant differences between learning and teaching existing mathematics and creating new mathematics.

「どうしたら英文を読めるようになるか?」その疑問に答えるために、本書では『英文読解のための英文法』について、33のテーマを厳選しました。

基礎から応用、そして発展レベルまで、英文の読解力を上げるための多くのしかけを用意してあります。読解のための33の英文法のテーマを定着させるために、183の例題→137の確認問題→38の発展問題で、無理なく段階的に英文読解力が向上していきます。

さらに、学習のスパイスとして50のポイントも散りばめてあり、「面白いほど」英文が読めるようになります。

183の例題は、すべて基本的な英文からスタートしています。ゴールである38の発展問題は、すべて地方国公立や東大・京大を含めた旧帝大、MARCHをはじめとする難関私大入試で実際に出題された英文を掲載しているので、入試対策書としても最適です。

例えば、テーマ09の「-ingの識別」では Learning to read a language is best taught in the classroom. という基本的な例題からスタートします。最終的には、上にあげている There are significant differences between learning and teaching existing mathematics and creating new mathematics. という、最難関のひとつである京都大学で実際に出題された英文の -ingをすべて識別して、正確に英文を理解できるようになります。

例題と確認問題・発展問題の約350の英文に、ひと目で文構造と修飾関係がわかる英文図解をつけました。英文図解の下にある簡潔な解説と合わせて、ビジュアル×文字による理解で相乗効果を生み出します。

この1冊で、基本的な英文からハイレベルな英文まで、英文読解を極めてください。


<<目次>>
序章 SVの発見編
テーマ01 SVの発見で英文が読める

第1章 意味のカタマリ編
テーマ02 名詞句で英文が読める
テーマ03 名詞節で英文が読める
テーマ04 形容詞句で英文が読める
テーマ05 形容詞節で英文が読める
テーマ06 副詞句で英文が読める
テーマ07 副詞節で英文が読める

第2章 識別編
テーマ08 to do の識別で英文が読める
テーマ09 -ing の識別で英文が読める
テーマ10 過去分詞の識別で英文が読める
テーマ11 thatの識別で英文が読める
テーマ12 it の識別で英文が読める
テーマ13 asの識別で英文が読める

第3章 構文編
テーマ14 接続詞で英文が読める
テーマ15 倒置で英文が読める
テーマ16 省略で英文が読める
テーマ17 強調構文で英文が読める
テーマ18 呼応で英文が読める
テーマ19 ネクサスで英文が読める
テーマ20 挿入で英文が読める
テーマ21 比較で英文が読める
テーマ22 複合関係詞で英文が読める

第4章 動詞の型編
テーマ23 第4文型で英文が読める
テーマ24 第5文型で英文が読める
テーマ25 SVO to do 型で英文が読める
テーマ26 SVA from B型で英文が読める
テーマ27 SVA of B型で英文が読める
テーマ28 SVA with B型で英文が読める
テーマ29 SVA for B型で英文が読める
テーマ30 SVA as B型で英文が読める
テーマ31 SVA to B型で英文が読める
テーマ32 SVA into B型で英文が読める
テーマ33 受動態で英文が読める

読者の対象は、やはり少し複雑な英文を見ると訳せなくなってしまうという基礎力に難のある高校生、あるいは中学レベルの英文法の学習を終えて学習意欲の高い中学生といったところだろうか。

小生の受験指導等の経験上から言うと、英文が読めない考えられる要因としては大きく2つあって、1つは単語が覚えられていない、もう1つは構文が取れないということがある。しかしながら、英文が読めないと、すぐに単語が覚えられない(分からない)という方向に行きがちで(分かりやすい理由だから)、主語や述語動詞をきちんと指摘できないために、意味をグチャグチャに捉えてしまうという例は枚挙にいとまがないのである。

本書は単語レベルはそんなに高くない。だからこそ、構文をきちんと把握する学習に集中して取り組むことができるようになっている。最低限の単語が身に付いているという前提(最低で「ユメタン0」や「システム英単語Basic」レベルの単語)は必要であろう。だが、amazonにも載っている-ingの使い分けによる訳出法はもちろんだが、「他動詞+目的語+into+名詞(動名詞)」型のような「語法」を使って楽に覚えられる方法論も詳しく載っており、マーク式試験の文法問題にも応用ができる知識が満載である。

残念なのは、英語の参考書なのに音声データが付いていないことであろう。本書に掲載されている英文は、知識のオートメーション化を進めてもよい英文ばかりである。語学なのだから、音声を使った学習も積極的に取り入れるべきなのではないだろうか。その点だけが残念である。

このように見ても分かるように、「大学入試 肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」というタイトルではあるが、実際は英語長文の構文の取り方を懇切丁寧に解説した書籍であるといってもよいだろう。高校に入って英語の長文が読めなくなったという高校1年生や基礎力不足に悩む高校2年生は、ぜひ「大学入試 肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」を手に取って、英語学習を楽しくされることをオススメしたい。

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