東京駅にある2人の宰相(原敬・浜口雄幸)の遭難の場所ってどこにあるの?

田舎に住んでいる人間からすると、東京駅というのは東京における憧れの地の1つである。近代日本の偉大なる建築家である辰野金吾(たつの・きんご)さんが設計した東京駅丸の内口のあの駅舎は大変な人気で、多くの観光客が記念にシャッターを切っている。

平成30年(西暦2018年)1月10日(水)に、前日から所要で東京を訪れた帰りに撮影した東京駅の丸の内口駅舎である。この日は大変温かくかつ雲一つない青空が広がる天気であった。

スポンサーリンク

東京駅丸の内口駅舎

東京駅丸の内口駅舎

近代日本そのものを体現するような東京駅丸の内口の駅舎は一見すると欧風なデザインに見えるが、細かい装飾には日本の伝統がふんだんに織り込まれている。

東京駅丸の内口の天井

東京駅丸の内口の天井

このように東京駅は荘厳な駅舎に注目が向けられることが多いが、一方で日本の政治を考えるにあたって大切な2つの場所があることもまた忘れてはならない。東京駅は2人の宰相が遭難にあった場所でもあるということである。1人は平民宰相というネーミングで歴史の教科書にも載っている原敬(はら・たかし)元首相と元祖ライオン宰相と呼ばれた浜口雄幸(はまぐち・おさち)元首相、共に先の大戦前に活躍された政治家である。

お二人の政治家としての評価をここでするつもりはさらさらない。しかし、2人の宰相が東京駅で襲われ殺されているのである。現在の東京駅にもその場所がひっそりと表されている。

浜口雄幸元首相の遭難の地

浜口雄幸元首相の遭難の地

原敬元首相の遭難の場所

それぞれの場所には簡単な説明が書かれているプレートが存在する。しかしこれが東京駅のどこにあるのかを知っている人がどれぐらいいるだろうか。実はお二人の宰相が東京駅で遭難にあった事実は知っていてもそれがどこにあるのかはよく知らなかったので、駅の警備員や駅弁屋さんのおばちゃんたちに聞き込みをしたのだが、原敬や浜口雄幸の名前すらご存じでなかった人たちがあまりに多く、だんだんと腹立たしくなってきたのである。

言論の自由の国において、自分の違憲と反対の意見を持っている政治家が暴力によって抹殺されることなど厳にあってはならない。一方で、今年の大河ドラマの主人公である西郷南洲(さいごう・なんしゅう)が、

命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は始末に困るものなり。此の始末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり。

『西郷南洲遺訓』

と言ったように、国益のために命がけでなければ一流の政治家にはなれないものである。言論の自由の国における政治家と「いのち」の関係を真剣に考える素材が東京駅という日本にいる人であればほとんどの人が知っているであろう駅舎に転がっているはずなのに、毎日そこに勤務されている方がご存じないというのは少々寂しくはないだろうか。そんな気持ちになったのである。

2人の宰相の遭難の地

×①が浜口雄幸元首相、×②が原敬元首相の遭難の場所である。

読者のみなさんも一度はこの場所に立ち止って政治家の言論の自由と「いのち」について考えてみてはいかがだろうか。

スポンサーリンク


Follow me!

スペイン法入門講義

加代昌広研究所は、日本の制度に多く言及しながらスペイン法の基本を日本語で学べる稀有なコンテンツ「スペイン法入門講座」を提供しています。

このようなことが分かります!

  • 日本の天皇の皇位継承とスペインの国王の王位継承とはどのように違うか?

  • 日本とスペインの首班指名のプロセスにはどのような違いがあるのでしょうか?

  • 日本とスペインとで憲法に違反した法令や条約の審査の方法にはどのような違いがあるのでしょうか?

  • 日本とスペインとで地方自治制度にはどのような違いがあるのでしょうか?


ぜひ一度ご覧ください。