松田式素読とは!?松田雄一先生の「国語WORKS広島」の 名古屋教室のとある日の様子を紹介しながらその魅力に迫りました!

恭しく新年のお慶びを申し上げます。
平成31年、西暦で申せば2019年、そして私たちの大切なオリジナルカレンダー皇紀で申せば2679年を迎えました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、本日は国語WORKS主催名古屋教室に参加してきました。これは、ズバリ申し上げれば、主宰の松田雄一先生が提唱する素読のやり方を直に体験できる教室です。

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「松田式素読」とは?

松田雄一先生が提唱している、いわゆる「松田式素読」とは次のようなものです。松田雄一先生の文章を引用しながら(松田雄一先生には許可を頂いております)、加代昌広(かしろ・まさひろ)がコメントを加えていきます。

■1つの教材に絞らず、いろいろな言葉をふんだんに教材化します。
※ もちろん、論語だけ・大学だけ・古事記だけ…という方法もありますし、それも素敵ですが、当方はいろいろな分野の言葉を読むことを選択しました。

素読と言えば、ドラマなどのイメージから「論語」を読むヤツだと思っている方も多いと思います。ところが、松田式素読は違います。佐藤一斎や毛利元就の言葉や歴代天皇の御製や皇后陛下の御歌など現代語も含めて幅広く和歌や文を素読していきます。

■視覚に訴えるため、動画や画像などのデジタル的要素を取り入れた授業にしています。

「素読」というと、ひたすら古典を声を出して読むアナログなイメージを持たれがちですが、デジタル・デバイスは松田先生の授業に欠くことのできないものです。植物や動物の名前や月名の別称などを素読する際に、カードを捲る代わりにテンポよく行うためにパワーポイントを使っていきます。また、小さなお子さまも最後まで飽きないように音声や楽しい画像を入れたりするなどパワーポイントにも様々な工夫をされています。

■文章や文だけではなく、単語自体も羅列して素読します。

いまやカタカナ語ばかりになってしまった動植物の名前を日本語にしたらどうなるのか?(例えばトマトやブロッコリーって日本語で何と言う?)や季節に係る動植物の名前を素読(年末の素読教室では鏡餅の上に橙を載せるところから柑橘類を漢字と写真をパワーポイントで表示して素読)します。他には日本の色の名前(アカでもいろんなアカがあります)を素読していきます。幼稚園児や小学生を対象にしているからと言って、色鉛筆にありがちな「アカ」「アオ」なんて簡単な色名は読みません。

■古典のみならず現代語も素読し、日常で活用できる表現の幅が拡がるようにします。

■そもそも素読の定義にはない「意味の解説」をする場合があります。
※ 講座種別、参加者層によってこの点は加減します。

「論語」などの内容を噛み砕いて(品詞分解とはせずに…)説明することで、小学生レベルでも理解できるので、人格形成にも有効です。

■理科や歴史の分野にもつながるように展開させます。

■例えば「どんぐり」と言っても「楢柏」や「櫟」などがありますが、その各々の名前を知ることで「より細かく分類できる」という意識を言葉を通じて育みます。
 「赤」ではなく「緋色」なのか「韓紅」なのかを考える力は、より細かく分析し、正確に認識するという能力を養います。

■言葉を発するのは人間です。発した人物がいかなる人間であったか、そこにどんな時代背景があったのか解説します。
 そうすることでより言葉が有機的なものに感じられるようになります。

前述したことと繋げると、「どんぐり」の種類を素読する際にパワーポイントに「どんぐり」の写真が出てくるので、どんな「どんぐり」なのかイメージを抱くことができます。歴史でも天守閣の写真を出したり、人物の写真(イラスト)を出すことでやはりイメージが持てます!

■音楽は必ず取り入れます。

季節にまつわる歌を中心に様々なジャンルの歌詞を味わい、みんなで一緒に歌います。

■幼児や小学生が対象である講座である場合、声色を変えたり、語調を変えたりして面白さを感じさせるようにします。

みんなでおじいさんの声になったりおばあさんの声になったりします。子どもはこれでもウケるし、大人も楽しめます。単調になりがちな単語の素読の時に特にいろんな声色の人(!?)たちが登場します。

■素読した言葉の中に出てきた植物については種子などを配り、それを育てることで得られるものを大事にしています。

かつて灘中学校・高校で教鞭をとられて『銀の匙』授業で有名になった橋本武先生と同じようなノリでしょうか?実際に加代(かしろ)が参加した授業では大麦を配って育ててみよう!ということで大麦の種が配布されました。

■幼稚園・保育園内の学齢別授業では、幼年でも無理なく楽しめる授業を工夫し、2才以上が学べるようにしています。

松田先生の素読の授業はいろいろな伏線が張り巡らされているので、なかなか飽きることがありません。名古屋教室に通っている小学生も60分×2コマの授業に楽しく元気よく参加しています。幼稚園や保育園の現場は拝見したことがないのでよく分かりませんが、青森県の幼稚園では大変好評を博しているようです。

以上のことを受けて、松田先生は以下のようにまとめられています。

自分がこういった要素を取り入れているのは、昔のままの素読を実践しても、一部の人(徹底した躾が行き届いている子供、基礎的な素養がある大人など)にしか長く取り組むことはできず、楽しくない・苦痛だ・続けたくない…という結果になりがちであるからです。

時代環境の変化の中、昔の方法のままで現代に通じない部分はたくさんあります。
それは「古き良き時代」を説く人が、料理の際にガスやIHを使用しているのと同様のことです。火起こしからする人はまず家庭ではいないでしょう。

要は素読の「本質的な部分」がきちんと生きていれば、方法は常に更新し、変革して楽しく受け入れられるものにするのが良いと考えています。

松田雄一先生の素読についてさらに詳しくお知りになりたい方は、松田先生のご著書「素読をすれば、国語力が上がる! ~古典や名文で子供の能力開花~」(かざひの文庫)をお読みください。

また、最近国語WORKSのプロモーションヴィデオができあがりました!1分ほどの短い動画です。これまで長々と文章で書いてきたことが一目で分かります。よろしければご覧ください。

平成31年1月6日の国語(素読)教室(@熱田市生涯学習センター)の様子

国語WORKSによる素読教室の紹介が大変長くなりましたが、ここからは平成31年(西暦2019年/皇紀2679年)1月6日に熱田生涯学習センターにおいて行われた名古屋教室の様子の一部をみなさんにもご紹介します。

まずは立腰(りつよう)の姿勢の取り方から。腰骨を立てると背中が真っ直ぐに伸びます。小学生ぐらいであれば「背筋を伸ばしなさい」と躾けられたかとは思いますが、それとほぼ同じ。瞑目を1分間します。これを前半と休みを挟んだ後半の最初の時間に必ず行います。

次に新年の挨拶についての表現を素読。謹賀新年だけでなく様々な表現を勉強。パワーポイントに映っている漢字を松田雄一先生のリードに合わせてテンポよく素読していきます。

ここからはネタバレになってしまうので、端折りながらのご紹介にします。

新年を詠った和歌ということで、「万葉集」の一番最後の句になっている大伴家持が詠った有名な歌をみんなで素読。

大伴家持「万葉集」最後の和歌(万葉仮名ヴァージョン)

素読をしていきながら、大伴家持とはどんな仕事をしていた人なのか?や俳句、短歌、漢詩の数え方や「万葉集」には何句の俳句が収められているかなどを学習していきます。この句には3つの「めでたきこと」が書かれているけど分かりますか?といった句の理解を上手に深めていく問いもありました。このように、単に古い文(歌)を声に出して読むだけではない松田雄一先生の授業の様子がこれだけでも分かっていただけると思います。

通常は「日本書紀」に載っている神武天皇が初代天皇に即位する際の詔を素読して始まるのですが、今回は新年のご挨拶が先ということで、こちらはイレギュラーで新年のあいさつの後にみんなで素読しました。

さて、話はもちろん先に進んでいきます。「一月一日(いちげついちじつ)」の歌詞を素読した後にみんなで歌います。

新年についての話題はまだまだ進んでいきます。新年といえば初詣ですが、この時に天皇陛下はどのようなことをなさっているのか?ということを天皇陛下が平成17年に詠まれた御製を題材に学習しました。四方拝(しほうはい)や歳旦祭(さいたんさい)が皇居の中のどこで執り行われているのかをパワーポイントを使って学習しました。

宮中祭祀が行われる社
宮中祭祀が行われる社

他にも、あまり目立たない冬の草にスポットをあてながら、草の名前を写真と共にあげながら漢字のまま素読していきます。途中でなぜ冬の草の葉は地面にぺたっとくっつけているのか?といったことを小学生の受講生に問いかけをしていきます。

「論語」や吉川元春の評伝が書かれた「名将言行録」を素読しつつ、春風秋霜(しゅんぷうしゅうそう)や雪梅(せつばい)という言葉を学習して修身のような人としてこうありたいよね、といったことを勉強していきました。

そして忘れてはならないのが、暗唱発表会です。ここでは子どもたちが一生懸命暗唱してきたモノを発表する時間が設けられています。名古屋教室で加代(かしろ)が拝聴したものでも、「論語」や「実語教」だけでなく聖徳太子の「十七条の憲法」の一節や歴代天皇125代を順番通り言ったりと子どもたちが大活躍しています(もちろん大人の参加もあります)。小さいころにたくさんの言葉をインプットすると論理の読み取り能力が成長してくる年齢になってから「言葉を知らない」ということが減りますので国語力はさらに伸びていきます。そして母語の知識が深くなっているので、英語の語彙を容易に増やすこともできます(英単語を覚えようとしても肝心の日本語が分からないという人が意外に多い)。そういった意味では大変楽しみな子たちです。

最後は海軍兵学校において用いられた「五省(ごせい)」をみんなで読んで終わりです。

このように見ると、「松田式素読」は様々な教科を横断して楽しく学習できる教室だということを分かっていただけると思います。

名古屋での開催について

松田式素読で心を豊かにできる国語教室は、広島を拠点に、東京都内、青森県七戸町、群馬県高崎市そして我らが愛知県名古屋市です。

名古屋市での開催日程は、以下のサイトに載ります。

[URL] https://www.kokuchpro.com/group/kokugo_h_nagoya/

もしこの文を読んで体験してみたいという方は上のURLをクリックして申し込んでみてください!子どもも大人も楽しめるお教室だと思います。

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もしよろしければぜひ一緒に素読を楽しみましょう!

スペイン法入門講義

加代昌広研究所は、日本の制度に多く言及しながらスペイン法の基本を日本語で学べる稀有なコンテンツ「スペイン法入門講座」を提供しています。

このようなことが分かります!

  • 日本の天皇の皇位継承とスペインの国王の王位継承とはどのように違うか?

  • 日本とスペインの首班指名のプロセスにはどのような違いがあるのでしょうか?

  • 日本とスペインとで憲法に違反した法令や条約の審査の方法にはどのような違いがあるのでしょうか?

  • 日本とスペインとで地方自治制度にはどのような違いがあるのでしょうか?


ぜひ一度ご覧ください。