国語WORKS主催の素読教室(名古屋教室)に参加してきました

不定期ながらも開催されている国語WORKS主催の素読教室(名古屋教室)に、平成27年(西暦2017年)11月26日午前9時30分から参加しました。

前日は、埼玉県草加市にある獨協大学で開催された日本スペイン法研究会に参加したので身体的な疲労も心配しておりましたが、それは杞憂に終わり、元気よくいつもの愛知県護国神社近くの桜華会館にたどり着くことができました。この日は同会場にて歴史検定が開催されており、老若男女の歴史ファンが1階のロビーで最後の試験の詰めをしておりました。それを横目に会場へと入っていきました。

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さて、今回も立腰の姿勢を取り、瞑目して気持ちを切り替えて授業スタート。最初は暗唱発表会で、子どもたちが覚えてきたモノをみんなの前で発表します。儒教の経書の1つとしても有名な『大學』と歴代125代天皇を披露しました。もう少し声が大きく出るとよいのかなとも思いますが、いずれにしても最後まで暗唱することができました。これは大きな拍手です。

授業は吉田松陰先生の言葉を素読し、開催月の11月の別名、団栗(どんぐり)の種類、楓ともみじの種類やその違い、月の名前、歴代天皇の名前の素読をしました。また、台湾のダムづくりをとおして台湾の人たちのために心を込めて働かれた八田與一(はったよいち)さんについて八田與一さんが嘉南大圳(かなんたいしゅう)の建設が終了した時に発した言葉を通して勉強し、聖徳太子が起草したとされる「十七条の憲法」の9条と10条を素読しました。

九曰、信是義本。毎事有信。其善悪成敗、要在于信。群臣共信、何事不成。群臣无信、萬事悉敗。

九に曰く、信はこれ義の本(もと)なり。事毎(ことごと)に信あれ。それ善悪成敗はかならず信にあり。群臣ともに信あるときは、何事か成らざらん、群臣信なきときは、万事ことごとく敗れん。

仏教よりも前に日本に伝えられた儒教の影響を受けた条文だと言われています。論語の中に出てくる「信なくば立たず」を聖徳太子なりに解釈して組み立てられた言葉ではないかということです。真心こそが人の道の根本だということです。

続いて10条。

十曰、絶忿棄瞋、不怒人違。人皆有心。心各有執。彼是則我非。我是則彼非。我必非聖。彼必非愚。共是凡夫耳。是非之理、詎能可定。相共賢愚、如鐶无端。是以彼人雖瞋、還恐我失。我獨雖得、從衆同擧。

十に曰く、忿(こころのいかり)を絶ち瞋(おもてのいかり)を棄(す)て、人の違(たが)うを怒らざれ。人みな心あり、心おのおの執(と)るところあり。彼是(ぜ)とすれば則ちわれは非とす。われ是とすれば則ち彼は非とす。われ必ず聖なるにあらず。彼必ず愚なるにあらず。共にこれ凡夫(ぼんぷ)のみ。是非の理(ことわり)なんぞよく定むべき。相共に賢愚なること鐶(みみがね)の端(はし)なきがごとし。ここをもって、かの人瞋(いか)ると雖(いえど)も、かえってわが失(あやまち)を恐れよ。われ独(ひと)り得たりと雖も、衆に従いて同じく挙(おこな)え。

ネットの世界なんかを見ていると、その逆の現象がありますね。「心の怒りを露わにし、何事も悪いことは人のせいにしている」のが実情ではないかと思いますね。これはボクにとっても耳の痛い話でございます。

心の中の憤りをなくし、憤りを表情に出さぬようにし、他の人が自分と異なったことをしても怒ってはならない。人それぞれに考えがあり、それぞれに自分がこれだと思うことがある。相手がこれこそと思っても自分はよくないと思うし、自分がこれこそと思っても相手はよくないとする。自分は必ず聖人で、相手が必ず愚かだというわけではない。皆ともに凡人なのだ。そもそもこれがよいとかよくないとか、だれが定めうるのだろう。お互いだれもが賢くもあり愚かでもあるのだ。こういうわけで、相手が憤っていたら、むしろ自分に間違いがあるのではないかと恐れなさい。自分ではこれだと思っても、みんなの意見にしたがって行動しなさい。

誰もが知っている聖徳太子の「十七条の憲法」ですが、意外にもきちんと読んだことのない人が多いと思います。ボクもその一人です。一度腰を据えて「十七条の憲法」を味わう機会を設けたいなと思います。

この他に、今では勤労感謝の日と呼ばれるようになってしまいましたが、実は皇族にとって我が国にとって最も重要な祭りである「新嘗祭(にいなめさい)」について、明治天皇及び今上陛下の御製に触れながら勉強をしました。

毎度ながら、偉人の素晴らしい言葉に触れると少しでも清く正しく生きていきたいなという気持ちになります。

最後に、松田雄一先生の新刊の上梓の案内がありました。

全貌は今の時点(平成27年11月30日現在)では分かりませんが、ぜひ購入して拝読したいと思います。

授業が終わった後には名古屋駅で松田先生と昼食をご一緒し、さらに深く興味深いお話を聞かせていただけました。刺激を受けました。

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次回は12月10日(日)の午前中に開催されます。これまた楽しみに伺いたいなと思います。

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