素読教室(国語教室)及び国旗・国歌の由来について知るセミナーに参加しました

平成29年(西暦2017年)8月20日(日)に、国語WORKS広島が主催している「名古屋国語教室」及び「国旗・国歌の由来を学ぼう!」というセミナーに参加してきました。

名古屋国語教室

「素読教室」に参加するのはこれで3回目です。

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8月や夏にまつわる単語を素読して和語の語彙の豊富さに驚いたり、孔子「論語」のほか、室鳩巣(むろ・きゅうそう)の「駿台雑話」などの古典を楽しみました。

講師の松田雄一先生は、「素読」の効用について以下の点を述べていらっしゃいます。

  1. 語彙の習得に有効である。
  2. 漢字嫌いが解消できる。
  3. 古典が楽しくなる。
  4. 外国語教育の土台として母国語能力を向上させることができる。

「インプットしたものを利用して初めてアウトプットすることができる」のが真理ですから、松田先生がおススメされている齊藤孝先生の「語彙力こそが教養である」というベストセラーの書籍のタイトルは至言と言えると思います。

語彙力とは目の前に起きている現象を認識する能力とも言えます。今回題材としてあがった「夏の草」を例に挙げても、「雑草」という言葉しか知らない人と「大荒地野菊(おおあれちのぎく)」という名前を知っている人とでは見えている世界が違ってみえるはずです。学問の世界で言えば、言語習得のような人文科学だけの問題だけでなく、植物学や動物学のキホンともいえる「分類」をする自然科学の素養にもつながる問題にもなります。言葉とは世の中に見える現象にフックをかけるものであるとボクは思います。

毎回の授業で多くの日本語と出会います。日本語の語彙の豊富さには驚かされるばかりですし、「古典」の題材1つとっても作者の着眼点の鋭さとユニークさには目を丸くするばかりです。国語教室の授業は自分のモノの見方を豊かにしてくれるいい機会になっています。

最後は、海軍兵学校で作られたと言われる「五省(ごせい)」を素読して、授業は終わりました。

上の動画は自分の素読用に当研究室で作成したものですが、読者のみなさんもぜひ一度素読をやってみてください。

「国旗・国歌の由来を学ぼう!」

国語教室が終わった後は「国旗・国歌の由来を学ぼう!」というセミナーでした。

「国旗」や「国歌」はその国の歴史や価値観を反映する大切なものです。ですから、自分の国のものは当然ながら外国の「国旗」「国歌」も大切に扱わなければなりません。それがグローバル社会での礼儀というものです。

ボク自身もちょっぴり苦い経験があります。中学生時代に地元の自治体の中学生を代表してアメリカ合衆国に20名ぐらい派遣され、いくつかの家庭に分かれてホームステイをしたことがあります。そこでの生活は大変楽しいものでした。しかしいつかは必ず別れが来るものでフェアウェルパーティー(お別れパーティー)の日がやってきました。そこで出し物を出さなければならないことになって、ボクたちのグループは、

「せっかくアメリカにやってきたのだから、国歌の「星条旗 (The Star-Spangled Banner)」を暗記して披露しよう。」

ということになり、練習して本番に臨みました。

ボクたちは1番だけでしたが何とか歌いきることができました。ところがその時気づいたことがあったのです。ボクたちが「星条旗 (The Star-Spangled Banner)」を歌っていた時、ホストファミリー全員が立ち上がって胸に手を当てていた光景がフラッシュバックしてきたのです。そして、その時に悟ったわけです。

「国旗や国歌は大切なものだ」

もちろん様々な体験をさせてくれたホストファミリーやアメリカ合衆国という国に感謝の気持ちはありましたが、ボクが思っていたそれ以上の重みを国歌に感じた瞬間でした、出し物をやる動機としてはちょっと軽すぎたかなぁ…。これ以来、自分の国の国旗・国歌である「日章旗」と「君が代」も大切にしていきたいと思うようになったのです。

ボクはイレギュラーな形で国旗や国歌を大切にしようという価値観を身につけたわけですが、よく考えると国旗や国歌の謂れをきちんと学校で教わったことがなかったように思います。

国旗にもたたみ方があります。紙を使って実際にやってみました。生徒会の役員をやっていて国旗と市旗と校旗の掲揚と降納を散々やっていたのに作法に反していたことが今回のセミナーを聞いて初めて知りました。白地に日の丸の日章旗。白地は天空、日の丸は太陽です。太陽は皇祖神である天照大御神です。

そして国歌。こちらは「君が代」。人によって様々な解釈があるようですが、その1つが下に示したものです。

天皇と国民の幸せの治世がずっと続きますように

さざれ石が互いにくっついて大きな岩となり、さらにその岩に苔が生える

それぐらい長い年月の幸せが続きますように

セミナーでは我が国の国旗・国歌の歴史などもとりあげたり、外国の国歌の歴史を学んだり聞き比べなどもしました。

松田先生は、グローバル人材とは「文化を混合して均質化した帰属先のない人物ではなく母国の文化や伝統を深く理解してそれを発信し、異文化と交流できる人物である」と仰っています。単に英語が話せれば、”ガイジン”とうまく付き合えると思っている人はおそらくいないでしょう。また、多くの外国人観光客が日本を訪れたり外国で起こっているニュースが日本にも影響することが多い世の中ですから、外国に関心がありませんではもはや通用しないでしょう。

学校でもこういった授業が必須になるとよいと感じました。

おわりに

セミナーが終わった後は、受講生の方と「世界の山ちゃん」に行って、ビールや手羽先を味わいながら、様々な話題で楽しいひと時を過ごすことができました。

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「国語教室」を楽しみにするだけでなく、これからはボチボチ「国語」を楽しめる生活を送っていきたいと思います。

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