愛・地球博万博最終日がついにやってきました

2005年9月25日…。185日にわたって開催されてきた「日本国際博覧会」(通称:愛・地球博)の閉幕を迎える日がやってきました。

185日間という日数は、数字だけを見るととても長く感じますが、実感としてはとても短く感じました。

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すっかり秋空になったスペイン・パビリオンと青空

3月25日に初めてここを訪れた日は雪が降っていました。万博は夏の期間に行うイベントなので暖房設備がなく、寒さに震えながら、タパス・バーで出てきた冷たいガスパチョを食べていたことを昨日のことのように覚えています。

タパス・バーで注文したピンチョス・セット

閉幕日である今日は、今まで自治州ウィークや展示物ばかりを取材してきたので、最後の日は最初の日と同じように、ガスパチョを食べて、スペインの一流のシェフたちが作る料理を寒さに震えることなく味わって締めくくろうと考え、タパス・バーを中心に、スペイン・パビリオンを堪能しようと思いました。

最終日のプラザ

まずは、今までの取材の感謝の挨拶をパビリオン関係者にしました。まだパビリオンの撤去作業などがあり、まだまだ忙しいという話を聞きました。万博会場の来場者の多くは、万博は185日間であるとついつい思ってしまうところですが、運営する側としては、万博の始まる何年も前から準備を進行しています。ぼくがスペイン・パビリオンの取材を始めた2004年9月26日にはもうすでに彼らスタッフの仕事は始まっていました。一応2005年9月25日は万博の終了日なので、「お疲れさまでした!」と申し上げたいところなのですが、本当の意味での「お疲れさまでした!!」という挨拶ができるのは、パビリオンの撤去作業が終了した段階なんだろうと思います。ぼくたち来場者を楽しませてもらうためにしていただいた準備は大変だったかと思いますが、本当にスタッフの皆さんには感謝しています。

万博最終日の様子

スペイン・パビリオン関係者と30分ほど話をした後は展示を楽しみ、その後3時間30分ぐらい並んで「タパス・バー」に入りました。

タパスバーの出入口

タパス・バーの目玉メニューは、上の写真の中に立っている立看板を見ていただいても分かるように、スペイン国内のスターシェフ13人が愛知万博のために作ったオリジナルピンチョスが食べられるというものでした。スペインというと、パエーリャというイメージが一般的には強いと思いますが、このバーではパエーリャのメニューが一つもありませんでした。パエーリャのない日本国内のスペイン料理屋さんというのはなかなか珍しい方に入るかと思いますが、愛知万博のこのタパス・バーもまさにそのような感じでした。

ぼくがタパス・バーに入った時間は、実はスターシェフ13人のオリジナル料理が食べられない時間帯でした(シェフの昼休み時間と思われる時間でした。偶然その時間にタパス・バーに入らなければならない時間に並んでしまった…)。そこで、1時間ほど1800円する「タパス・セット」と、アンダルシア自治州ウィークの時に学習したフィーノを注文して時間を潰した後、注文可能な時間になったので早速オリジナル料理とカタルーニャ自治州ウィークの時にテイスティングしたカバワインを注文し、ゆっくり味わいました。どのピンチョスもとっても繊細な味でした。1つのピンチョスの中のそれぞれの素材の舌触りや香りなど、1つ1つのピンチョスの中にあたかも1つの物語があるかのような雰囲気でした。1つ1つのピンチョスはとても小さいのですが、それぞれのピンチョスに物語性を感じるため、ピンチョスが口の中で結界が溶けて拡がっていくような錯覚すら覚えました。

スタープロデュースの料理

スターシェフたちがプロデュースした料理は次の通りです。

  1. イベリコハムのサンドイッチ
  2. チーズのグラティネトースト
  3. ほたるいかの煮込み
  4. ムール貝の豚皮のチップ
  5. 鱈のフリット ロメスコソース
  6. ムール貝のおつまみ
  7. 豚の背肉のピスト デ フェリア
  8. えびとねぎのパリパリの包み袋
  9. いわしとピキーリョピーマンのテリーヌ、ブラックオリーブのカラメル
  10. アンチョビーのオーブンサンド
  11. トフィー
  12. レンズ豆とシサス(春きのこ)のイルランデス
  13. トマトとたまねぎの炒め物、カリカリのセロリ大根添え

また、それぞれのピンチョスのレシピについては、写真の奥に写っている本に載っていました。

最終日のタパスバーの様子

タパス・バーの雰囲気は、スペインのタブラオを思わせるような空間で、外のセロシオの六角形をモチーフにした壁で、外壁と内壁とで統一感が取られていて、内装にもうっとりでした。壁には13人のシェフとプロデュースした料理の写真が貼られていました。

ぼくの隣には、関西方面から一人できていたおばちゃんが座っていて、万博について、特にスペイン・パビリオンについての話をしながら、いろいろと料理について盛り上がりました。この方は特にスペインについてものすごく知っているというわけではないようですが、カタルーニャ自治州ウィークの時にいらっしゃっていたみたいで、カタルーニャについての話だとか、ピンチョスやタパスについて、いろいろとお話しました。もちろん、ぼくのスペインについての薀蓄(というほどの話でもないが…)を話しました。

今食べている「ピンチョス」は、もともとはスペイン語の「ピンチョ(Pincho)」や「ピンチャール (Pinchar)」という言葉から来ていて、「ピンチョ」とは、「尖ったもの、針、串」などといった意味があり、それが料理を指すようになったということ。

などという他愛のない話です。途中でおばちゃんが先に席を立ち、ぼくはカバを飲みながら、舌鼓を打っていました。

よく食べました。会計は1人前で7200円払いました。タパス・バーのいわゆる「セットメニュー」は万博期間中に全て制覇いたしました。めでたしめでたし!!

タパス・バーを後にしたのは午後4時30分過ぎでした。万博最終日の大部分は「タパス・バー」で終了したようなものです(笑)。

いよいよスペイン・パビリオンの終了の瞬間がやってきました。午後7時00分頃。パビリオンの出口で最後のお客さんが出る瞬間をアテンダントが待っていました。いろいろとアテンダントも大変だったと思います。展示物に触って照明が壊されたりする事件もあったという話も聞きました。お客さんからの苦情を受けるのも、それがたとえアテンダントが悪いわけではないけれども、アテンダントが受けたり(窓口になる人だから、よくあることと言われればそうであると言えるでしょう)、大変だったと思います。スペイン・パビリオンが終了まで来られたのもアテンダントの方のおかげだと思います。本当に感謝しています。

サラゴサで会いましょう

万博公式サイトによると、スペイン・パビリオンの入場者数は、のべ390万人。万博のトータルの入場者数が2200万人ですから、万博来場者総数の5.64人に1人はスペイン・パビリオンを訪れたという計算になります。

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次回の万博は、2008年にスペインアラゴン州のサラゴサというところで行われる「EXPO ZARAGOZA 2008」です。テーマは、「水と持続可能な開発」です。万博期間中にスペイン・パビリオンでプレゼンテーションが行われたそうですが、ぜひこちらも足を運んでみようかと思います。そして、上海万博のスペイン・パビリオンも期待したいと思います。

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