カスティーリャ・イ・レオン自治州ウィークに行ってきました!

自治州ウィークとは?

平成17年(西暦2005年)4月16日。3回目の万博訪問です。スペイン・パビリオンで最初の「自治州ウィーク」が行われているということもあって、愛知万博での初めての「自治州ウィーク」を取材する目的で会場を訪れました。

スペインにおける自治州の地図

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「自治州ウィーク」とは、スペインの多様性を紹介するために、スペインを構成する17の自治州と2つの自治市を特集する週間を設けることになりました。この取り組みは、愛知万博だけではなく、前回のドイツのハノーバーで行われた「ハノーバー博覧会」の時にも行われた企画なのだそうです。

カスティーリャ・イ・レオン自治州ウィークのあらまし

自治州ウィークにおけるスペイン館の外の様子

さて、最初の「自治州ウィーク」のターゲットになっている自治州は、「カスティーリャ・イ・レオン自治州」です。

左から自治州旗・スペイン国旗・EU旗

スペイン・パビリオンの入り口には、EU旗・スペイン国旗及び「今週の自治州」であるカスティーリャ・イ・レオン自治州の自治州旗が並んでいました。

カスティーリャ・イ・レオン自治州とは?

ここで、カスティーリャ・イ・レオン自治州について紹介します。

カスティーリャ・イ・レオン自治州

カスティーリャ・イ・レオン (Castilla Y León)自治州は、首都マドリードの北西にあり、豊かな歴史や自然に恵まれています。また、スペイン国内で最もきれいなスペイン語が話される地域として、またスペイン語発祥の地としても有名で、毎年世界から3万人以上の人々がカスティーリャ・イ・レオン自治州に勉強にきているとのことです。州都は、かつてサッカーの城彰二選手が所属していたクラブチームのあるバリャドリードです。

 カスティーリャ・イ・レオン自治州ウィークの様子

カスティーリャ・イ・レオン自治州ウィークにおけるスペイン館外及びプラザの様子

スペイン・パビリオンの前は長蛇の列でした。4月11日から4月17日のカスティーリャ・イ・レオン自治州ウィーク期間中は、カスティーリャ・イ・レオン産のイベリコ生ハムと赤・白ワインの試食をやっていることを聞きつける人や、自治州ウィーク期間限定のものがもらえる(具体的にはカスティーリャ・イ・レオン自治州の写真の入ったカレンダー)ということを、スペイン・パビリオンの紙袋を持った会場内のお客さんを見た人が訪れたりするなど、様々な原因があるかと思いますが、とにかく混んでいました。

カスティーリャ・イ・レオンウィークの出入口

入り口からプラザに入るわけですが、自治州ウィークになると、何もなかったプラザは自治州を紹介するスペースへと変貌を遂げていました。プラザ内を取り巻く16枚のスクリーンにはカスティーリャ・イ・レオンを紹介する映像が定期的に流れていました。カスティーリャ・イ・レオン自治州の歴史的遺産・自然・美術・文化・コミュニケーション・美食・ワイン・テクノロジーなどといったことが紹介されていました。

カスティーリャ・イ・レオンウィークのプラザの様子

カスティーリャ・イ・レオン自治州ウィークの催し

ワインの試飲会

パビリオンのプラザでは、自治州ウィーク期間中は、1日2回、イベリコ生ハムとカスティーリャ・イ・レオン産のワインの試食を行っており、試食会を行っていることを聞きつけた多くの人たちで大混雑していました。カスティーリャ・イ・レオン地方は、豊富な穀物があり、狩猟地とぶどう畑が広がっている場所が多くあり、そこでこの地方の美味が多く誕生します。カスティーリャ・イ・レオン地方の食卓を賑わしているようです。

イベリコ生ハムの試食会

そういった地方から万博にやってきたのは、イベロ豚から作られたイベリコ生ハムとワイン。生ハムは、噛むことなく口に含んだときにもうすでに生ハムがとろりと溶けていくような食感がありました。ワインと一緒に飲むと、よりいっそう両者の味のハーモニーが口の中で楽しめると思います。

トゥナの演奏

また、プラザでは別の時間に「トゥナ」という団体がミニコンサートを開いていました。「トゥナ」とは、スペインの大学の学生たちによる音楽ユニットです。13世紀にカスティーリャ・イ・レオン地方に作られた大学には様々な社会階層の学生が通っていたそうです。特に金銭的に貧しい学生は、居酒屋や広場や通りを巡って音楽を奏でて愛想を振りまき、代わりに食事にありつき、チップを稼いでいました。そして、学業を続けるための資金の足しにしていたようです。そして、16世紀にはスペイン全土に広がっていきます。

彼らは若い女性たちにも人気があったためか、それを利用して若い女性たちを口説こうとしたのか(?)、奏でられる曲にはラブソングが多かったようです。楽器はギター、バンドゥリア、タンバリンなどが用いられています。

衣装は代々受け継がれており、トゥナによっては100年、200年間にわたって衣装が受け継がれ、訪問した土地の大学の紋章や地方のマークなどが衣装に付けられていきます。今回万博で公演したバリャドリード大学法学部の衣装にもスペインの地域のマークや大学のマークだけでなく、国外のものまで付けられており、トゥナは国内だけでなく国外にも活動の域を広げているのだということが実感できます。

バリャドリード大学法学部のトゥナ

カスティーリャ・イ・レオン自治州ウィークに、伝統あるバリャドリード大学法学部のトゥナの演奏が聴けたことは、自治州のいい宣伝になっただろうし、素晴らしい企画だったと思います。

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こうして始まった自治州ウィーク。これから多くの自治州がスペイン・パビリオンでいろんなパフォーマンスを繰り広げることと思いますが、それを今後楽しみにしたいです。スペイン・パビリオンに一度…という方は、自治州ウィークをチェックされてからパビリオンを訪問されると、素晴らしくて新鮮なスペインに出会えること間違いナシです。

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