清洲町 一 市町村一国フレンドシップ事業

平成16年(西暦2004年)9月26日

2005年日本国際博覧会「愛・地球博」のスペイン・パビリオンと最初に出会ったのが、愛知県清洲町(2004年9月26日現在。2005年7月7日より近隣の「西枇杷島町」及び「新川町」と合併して「清須市」と名称を変更)の「一市町村一国フレンドシップ事業」でした。

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「一市町村一国フレンドシップ事業」とは、愛知県内の市町村が、愛知万博の公式参加国とペアになって、外国から参加する人たちをそれぞれの地域を挙げてもてなし、国際交流を図るものです。

清洲町の「一市町村一国フレンドシップ事業」の相手国は、姉妹都市のヘレス市(1994年1月19日)のあるスペイン。ヘレス市は、シェリー酒で有名な都市です。

今回の清洲町の一市町村一国フレンドシップ事業は、ずばり講演会。講演会のねらいは、おそらく「一市町村一国フレンドシップ事業」の相手国であるスペインを知るため、町民にスペインの魅力やその文化に触れる機会を設けるための講演会を開催しようということなのでしょう。パンフレットから内容を抜粋すると、

講演「憧れの地 スペイン」
・とき 9月26日(日) 午後1時15分-午後2時45分
・ところ 町民センターホール
・講師:マウシリオ ガルシア・フランコ氏(愛知万博スペイン館館長)
 * 先着300名に記念品進呈アトラクション
「食がおりなす日西友好!清洲からはじまるスペインの風」
スペイン風創作料理の実演とトークショーをお楽しみください。
・とき 同日、午後3時-午後4時30分
・ところ 町民センターホール
・講師 料理研究家 加藤敏彦氏
(フジテレビ「郁恵・井森のデリデリキッチン」などに出演)

スペイン 写真パネル展

スペイン各都市の写真や芸術的ポスターを展示。
・期間 9月26日(日)-10月11日(祝)
・ところ 町民センター1階展示室

 

といったものです。それではその日のぼくのレポートを紹介することにしましょう。

まず会場入りしたのは午後1時00分頃。ぼくとしては珍しく車での会場入り。町民センターのロビーにはすでに黒山の人だかり。愛・地球博の公式マスコットキャラクターである「モリゾー」と「キッコロ」の着ぐるみがお出迎え。BGMにはYOSHIKI作曲の「I’LL BE YOUR LOVE」がかかっていました。「なるほど、万博事業なんだ!!」と思わせる演出でした。(当たり前か!!)

今日、ぼくがここに来たのは、「愛知万博」を盛り上げていこうというようなことよりも、むしろ名古屋スペイン協会の会報で「スペインのイベントがある」から行ってみようということで、清洲町まで足を運びました。

スペイン講演会 憧れの地スペインのちらし

スペイン講演会 憧れの地スペインのちらし

話を元に戻しましょう。ぼくはホールの真ん中よりやや後ろでほぼセンターの位置の椅子を陣取り、座りました。そして講演が始まるのを待ちました。

ほぼギリギリに近い時間に入場したため、講演はそんなに待たないうちに始まりました。ステージには2人のスペイン人が立っていました。1人は愛知万博スペイン館館長のマウリシオ・ガルシア・フランコさん、もう1人は副館長のハビエル・エチェベステさんです。正直に言うと、「憧れの地 スペイン」というタイトルからして、万博に来てもらえるように、安易にフラメンコや生ハムの宣伝でもするのかなぁと思っていたらビックリ。スペインの歴史と日本とスペインの関係の歴史について話を始めるではありませんか。ここで日本とスペインの関係の歴史についての話を書こうとは思いませんが、「ハポン(日本)姓」を名乗る一族がスペインに住むきっかけになった支倉常長の一行の話など、ぼくは知っている話なのでそんなに新鮮な感じはしませんでしたが、そこそこスペインという国について知っていなければ出てこないような話がどんどん飛び出してきました。

(万博を通して、決してフラメンコやサッカーの国といった文化的なイメージだけではないスペインのイメージを日本に広めようとしているのかなぁ…。)

万博にかなり気合いを入れているなぁと感じました。国のレベルで見ても、スペインはアジア政策の拠点を日本と位置づけています。もっと日本と親しくなりたいと考えているのでしょう。もっとスペイン製品を日本に売り込みたいということもあるのでしょう。万博はそのツールとして集中的にアピールできますから気合いが入っているのでしょう。どうやら、日本とスペインの共通点を万博でパビリオンの中に展示したい、見せていきたいと思っているのだということが、話の趣旨から分かりました。単なる「情熱の国」のスペインではなく、「違った一面もあるんですよ、日本人!!」といった感じなのでしょうか?多少、スペインのことについて勉強しているぼくにも納得のいく展示になるのではないかと期待を持ちました。

次にアトラクションとして、加藤敏彦さんのスペイン料理教室がありました。ステージにはコンロなどのクッキングで使う道具類が並んでいました。アトラクションは加藤さんのコミカルなトークを交えながら、楽しい時間が過ぎていきました。加藤さんはスペインにも行かれたことがあるようで、「バル」で食べたタパスが大変美味しかったという話をされていました。ぼくの経験からしても、伝統的なスペイン料理も美味しいのですが、「バル」で「タパス」とか「ピンチョス」とかをつまみながら会話をするという楽しみ方は、食べ物を本当に美味しくさせてくれます。加藤さんの言うことは「なるほどな」ということが多分に含まれていました。

加藤さんにほしかった配慮としては、「スペイン料理」の紹介をしているんだから、ウソでもいいから「このオリーブ・オイルはスペイン産です。」と言ってほしかったのに、なぜか「イタリア産」と言っていました。「スペイン料理のよさを引き出すにはスペイン産のオリーブオイルが一番だ」と思っているぼくとしてはちょっとがっかりでした。

それから、万博の始まる2005年4月に「「胡豆昆」(ごずこん)」というお店を名古屋市中区にオープンさせるということで宣伝しておりました。「胡麻」「豆」「昆布」をテーマにした店なのだそうですが、周りの観光客は一生懸命見せの住所と電話番号をメモしていました。

料理ショーが終わると、先ほどのマウリシオ館長とハビエル副館長とそのご家族が登場されてステージ上で加藤さんの作った料理を試食。もちろん「「美味しい」ってスペイン語でどうやって言うの!?」というお決まりフレーズは出てきましたけどね。

ここで、プログラムにはなかったミニスペイン語講座が…。数字だとか挨拶だとかをマウリシオ館長とMCの女性アナウンサーの方とのかけあいで行っていました。こういう進行は場をさらに盛り上げる手段として上手だと思いました。

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午後4時00分頃に終了。これから万博に向けてどのような動きを見せるのか。スペイン・パビリオンに少しだけ期待したいと思います。

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