2002.02.06 マドリード散策

明けて旅行2日目。いよいよスペイン旅行が始まる!!

午前中はマドリード市内の観光!!泊まっているHOTEL PRAGAから最初に向かったのはスペイン広場。

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スペイン広場は1930年にあの有名な「ドン・キ・ホーテ」の作者のセルバンテスを記念して作られた広場で、公園の中央にはセルバンテスがドン・キ・ホーテとサンチョ・パンサを見下ろすように像が3体ある。それらを北東方向に見ると、大きなビルが見える。それがEdificio España (スペイン・ビル)である。そして向かって左側に見えるのがTorre de Madrid (マドリード・タワー)だ。できた1948年当時には、ヨーロッパ最長のビルだったそうだ。そして、Edificio Españaの方向に歩いていくと、オリーブの木がいくつかある。他のツア客の多くは知らなかったようだが、清麿を連れてオリーブの木の存在を紹介してやった。

20000323スペイン広場

マドリードのスペイン広場
ドン・キ・ホーテ像の背後にはマドリードタワーがそびえ立つ

ぼくは元の場所に戻り、次にスペイン人の現地ガイドとスペイン語で会話。スペインでは、観光には必ず現地ガイドを付けなければならないそうだ(イタリアもそうらしい)。その現地ガイドは女性で、日本語もかなりお上手だ。だからどうしても話せなくなったら「日本語」に切り替えればよい。スペイン語会話の練習相手としてはモッテコイだ!!昨日の飛行機の中では大失態を演じてしまっただけに、いいリベンジの相手だ。まずは自己紹介。「ぼくはスペイン法の勉強をしています。」から始めた。通じたようだ。次にぼくは「この近くに上院議事堂 (Palacio del Senado)はありますよね?」と聞いた。これが出てくればこっちのもの!!ぼくはスペイン法勉強中の身。現地スペイン人ガイドに日本の国会とスペインの国会の制度を比較して現地ガイドに解説。「Senadoを日本語でどのように説明したらいいのか?」と尋ねてきたので、その場で答えることに。さすがにここまで来るとスペイン語で説明するのが難しくなってきて、日本語とスペイン語を混ぜて説明した。

20020206スペイン中央郵便局

スペイン中央郵便局
(撮影: 2002年2月6日)

その後、バスに乗り込み、グラン・ヴィア通りやアルカラ通りなどを経由してプラド美術館 (Museo del Prado)に到着。プラド美術館は、世界の3大美術館のうちの1つとも呼ばれていて、スペインの3大画家であるエル・グレコ (El Greco)とディエゴ・ヴェラスケス (Diego Velazquez)とフランススコ・デ・コヤ (Francisco de Goya)の作品やムリーリャなどの作品が多く展示されている。ここは1度行ったことがあり、説明もある程度憶えていたので、ガイドの説明不足の部分をぼくが清麿に補足説明をする立場に…。ちなみに、「プラド美術館」の「プラド」とは「牧場」という意味である。

プラド美術館の見学が終わり、グラン・ヴィア通りにある日本の百貨店の「三越」に。ここはブランド品がそろえている店らしいが、ぼくはここは興味がなかったので三越の入口付近にいたスペイン人ガイドに次に向かうボクの知り合いのいる弁護士事務所の最寄の地下鉄の駅の行き方を教わっていた。このスペイン人ガイドさんはぼくの知り合いの弁護士のサルバドールさんの名前を知っているらしい。日本語スピーチコンテストで審査員をやったことがあったらしい…。ここでこの現地女性ガイドとはお別れすることに…。

昼からは清麿と別れることに…。清麿はオプショナル・ツアで組まれていたトレド (Toledo)に行くことに。トレドはプラド美術館にも飾ってあったエル・グレコ (El Greco)の街と言われるぐらい、グレコとは縁が深い街である。カテドラルにはエル・グレコの宗教画が見られるほか、エル・グレコの家と美術館 (Casa-Museo del Greco)には傑作「トレドの景観と地図 (Visita y Mapa de Toledo)」もある。

一方、ぼくは知り合いのサルバドールさんがいらっしゃるCuatrecasas (クアトレカサース)という弁護士事務所に行くことになっていた。現地ガイドさんに交通手段とか場所を聞いていたせいか、あまり迷うことなく駅まで行けた。しかし、駅からどちらに行っていいのか分からなかったので、駅にいたオバチャンに道を聞いた。場所はすぐに分かった。昼休みの午後2時00分まで少し時間があったので駅の近くにあった本屋に…。スペインでも「ハリーポッター」が流行っていた。本は買わなかったが…。

よくよく考えてみると、マドリードの街をこうして一人で歩いているのだから、2年前の時とはとんでもなく違う!!あの時はスペイン語もままならなかった。しかし言葉を少し勉強しただけで、ここまで胸を張って歩けるのだ海外旅行をする時は言葉を勉強すると100倍は楽しめると思う。まだ着いて2日しか経っていないが、今回の旅行の方が充実感がある。

ほぼ時間ピッタリに事務所に到着!!受付嬢(これがなかなかのベッピンさん)で、サルバドール弁護士に会いにわざわざ日本から来たんだと言ってロビーで待っていたらご本人がご登場!!早速挨拶をしたあと、事務所内の図書館に通された。そこで早速、ぼくのプロジェクトである「スペイン法サイト」についてのプレゼンテーションを行った後(日本語で)、サルバドール弁護士が「スペイン法サイト」に協力していただけることを約束してくださり、日本からのお土産とぼくの名刺をお渡しした後、早速お食事へ…。

スペインでは、何処ぞの国の「セッカチな食事」とは違って午後2時00分ぐらいから1時間30分ぐらいかけてゆっくり食べる。食事はお話をしながらゆっくり食べるものだと考えるぼくの行動原理からすると、実に感覚が合う。エチケットとして料理は全部食べないこと。そのせいか、スペイン料理は割りと多めに出てくる。

サルバドール弁護士とは豆が入ったスープ(前に来た時もこれだったが未だに名前が覚えられない…)をプリメール・プラート(第1皿)で食べ、セグンド・プラート(第2皿)では魚料理を(これも名前忘れました)、そしてポストレ(デザート)は生クリームいっぱいのケーキ(食べ物のスペイン語はほとんど分からなかったのであてずっぽうに「これ」と言ったらこんなものが出てきた)を食べた。もちろんセルベッサ(ビール)も軽くコップ2杯飲んだ。

この間にサルバドール弁護士とお話したこといえば、ボクのホームページに載せている「憲法裁判所」に関する論文の評価を受けたり、サルバドール弁護士の現在の仕事(行政法関係の訴訟やIT関係の法律などを手がけていらっしゃるそうである)についてお聞きしたり、1時間30分はあっという間に過ぎてしまった。

サルバドール弁護士とお別れする前、MARCIAL PONSという法律専門書を出版している出版社とその出版社が直に経営している本屋を紹介していただいて、そこに1人で行くことになった。実はその本屋でちょっとした失敗が…。

まず本屋を探すのに一苦労…。真っ直ぐ行けば30分もかからなかったところを1時間30分もかかってしまったこと。サルバドール弁護士には地図を書いてもらったものの、地図に書いてあった道をなかなか見つけられずにその道を探すのに一苦労…。挙句の果てに、街を歩いているお姉さんに声をかけて、

「この本屋は知らないかい?」

と声をかける始末。よく考えてみれば、渋谷のギャルを引っ掛けて、

「有斐閣はどこにありますか?」

と聞いているようなもの。ちなみに、有斐閣 [ゆうひかく]とは、法律を勉強している人なら知らない人はいないと思うが、法律関係の書物を中心に出版している歴史のある出版社である。

実は、本当の意味で失敗はここから。本屋に入って、ぼくはまずお目当てのスペイン語で日本の民法の条文を説明した本を探した。しかし見つけることができなかったので、店員さんに本があるか否かを聞くことにした。ここで大きな失敗が…。

「ここに”Código Civil japonese” (日本の民法)の本はありますか。」
「日本語で書かれた民法の本ですか。」
「はい。」
「それはありません。」

ぼくがここの店員とやり取りしたスペイン語を日本語にしたものだ。ぼくは店員が言ってきたjaponeseの意味を「日本語」という意味だと勘違いをしてしまったのだ。単語は分かっていたのだから、意味もちゃんと理解できないと!!

この本屋では、たまたま見つけたスペインの憲法の概説書を購入して本屋を出て行った。

のどが渇いたので1件バルに立ち寄って、ビールとコーラを飲んでホテルに戻った。

午後7時30分にホテルに戻って少し休憩をとった後、午後10時00分過ぎにお腹がすいたので、ホテルの近くのバルへ。この日は水曜日だったので、サッカーがテレビでやっていて、これは盛り上がるだろうなぁと想像しながらバルに入っていった。

サンチャゴ・ベルナベウ・スタジアム
(撮影: 2000年3月25日)

案の定、バルの中は興奮状態。レアル・マドリード (Real Madrid)ファンのおじさんたちがたくさんいた。清麿君はお酒が飲めないので、これがちょっと残念だったが、ボクは彼に遠慮せず、ビールを頼み、おつまみには好物のボケローネス・コン・ビナグレ (カタクチイワシの酢漬け)を。パエーリャも頼んで (パエーリャは夜食べるものではない!!)ぼくはバルのマスタと中村俊輔の話を。中村俊輔といえば、来シーズン(2002-2003シーズン)からレアル・マドリードに移籍するという噂なのだが、彼の名前を知っているかと尋ねたら、「知っている!!」と返ってきた。ぼくは、

「彼は日本でも優秀な選手だ。スペインリーグでのレアル・マドリードと同じだ。」

と言ってやると喜んでいた。最後には、

「レアルは世界チャンピオンだ!!」

と言って握手を交わす始末 (でもウソではない。FIFAが選んだ20世紀最高のクラブチームなのだ!!)。

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ぼくはホテルに帰ってから、「上院について」の解説を手紙にしたためたあと、気持ちよくベッドに入った。

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