2002.02.10 バレンシアを訪れたがこの日は日曜日で…

あれだけ飲んでも二日酔いがなかった。今日はバスに乗っている時間が長い。グラナダからバスに乗ってバレンシアに向かう。この旅行史上、一番長い乗車時間だ。バレンシアは皆さんもご存知だと思うけれど、「バレンシア・オレンジ」やスペイン3大祭りの一つである「火祭り」で有名なところでもあり、日本人にもおなじみのスペイン料理「パエーリャ (パエリアというのはスペイン語の発音から考えるとダサイのでそう言わない)」の発祥地である。それから、陶器が有名なところでもある。

今日はバスに乗っている時間が長いということもあるので、バスについて一言。バスは2台で移動。これは2つのツアが合同で動いているからだ。だからバスの運転手も当然2人いて、1人はブッシュ元大統領似の運転手 (これが目当てで写真も撮って頂いた)で、もう1人は高橋是清とケント・デリカットを足して1で割ったような (どんな人だ!!)人だ。ぼくの乗っていたバスの運転手は後者の方だ。

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実は、ぼくは彼らにとても申し訳ないことをしているように思っていた。ツアは日本人ばかりなので、日本人の食習慣で全てが動いている。だから昼食も昼の12時なのだ。バスの運転手たちは、本当ならばのんきに2時間ぐらいかけて昼ご飯を食べたいと思うところなのに、50分で切り上げている。そのせいか (多分違うと思うが…)、運転手は昼食の時間後の集合時間には決まって遅れてきていた。一方の添乗員さんは急かしているようだ。どちらの気持ちも「スペイン好きの日本人」だからよく分かる。自分たちの国の生活習慣と「旅行を円滑に遅れずに、1つでも2つでもお客さんに観光を楽しんでもらいたい」という添乗員さんの気持ちが…。彼らは確かに安全にお客さんを目的地まで乗せていくことを業とする人たちだ。お客さんは絶対だ。しかし話をしてみると、すごく気のいいオジサンたちだった。ブスっとした顔で運転している運転手なんかよりもよっぽど好感を持てる。そんな人たちだから、彼らにとってお客さんであるぼくには「プロなんだから俺たちに従え!!」なんていう考えは思い浮かばなかった。「客に従って当たり前だ」という考えも出てこなかった。一人の生身の人間として彼らとは話ができた。

バレンシア自治州

バレンシアに着いたのが午後3時30分ぐらいだった。実はぼくがスペインに来たんだと実感したのはここからだった。始めに降り立ったのは「ラ・ロンハ (La Lonja)」というところ。

20020210ラ・ロンハ

ラ・ロンハ
(撮影日: 2002年2月10日)

ここは15世紀末に交易所として建てられた建物で、世界遺産にも指定されているところだ。現在はエキシビジョン・ホールとして使用されているらしい。しかしながら、バスから降りて現地ガイドの説明そっちのけで思わず見たのは「ラ・ロンハ」の建物の上にあった1本の旗だった。

「これって自治州の旗!?」

「ラ・ロンハ」の上には、「Comunidad de Valenciana (バレンシア自治州)」の自治州の旗が立っていた。次に目が行ったのはそこの近くにあった看板。2種類の言葉で書かれていたのがすぐに分かった。

20020210バレンシア語の看板

バレンシア語の看板
(撮影日: 2002年2月10日)

上がスペイン語で下にあったのがなんとバレンシア語。その時はカタルーニャ語の綴りに似ていたので、思わずカタルーニャ語と清麿と友蔵に説明してしまったが、帰国して調べてみたらバレンシア語だった。素人だったら、スペインといえば「カサ・ブランカ」に「フラメンコ」に「闘牛」というところかもしれないが、事前の勉強で、「スペインは地方の特色が大変に濃い国である」ということを知っていたため、なるほどこれがスペインなのか!!ということを実感した。

そのあと、カテドラル付近の広場を1人で散歩し、「バレンシア県議会議事堂 (Diputado de Provincia de Valencia)」らしき建物を見た。

20020210バレンシア県庁

バレンシア県庁
(撮影日: 2002年2月10日)

しかし、この日は日曜日だったというせいもあり、どこもかしこも店も博物館も開いておらず、楽しみだった「陶器博物館 (Muceo National de Ceramica)」も休みで、しかもサッカーもバレンシアでやっていないと来たから、少々苛立っていた。しかしここはスペインだからしょうがない!!と思うと、イライラする気持ちが心の中から消えていく…。この国の土壌がぼくを温和にしてくれる。

20020210バレンシア市場

バレンシア中央市場
(撮影日: 2002年2月10日)

夜は美味しい本場のエスカルゴとムール貝入りのパエーリャも堪能でき、ワインも堪能でき (紅白ワイン合計1本半ぐらいを1人で)た。ワインは、隣に座っていたツアの女性が「どうですか?」と言われたので1杯のつもりでいただいたのだが、それがいつの間にか1本になっていた(苦笑)。植木等さんの「スーダラ節」並みのノリだ (「はしご酒」はしていません)。「申し訳ない」と思ったが、結局ワインのお金は払わなかった。どうもすみません。

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ということで、「もう今日は酒を押さえるぞ」と言って「必ず夜は飲む」生活をしてもう5日ぐらいになったのだが、実はスペインに実質的にいられるのが次の日に行くバルセローナでの2日間のみ。そろそろバスの運転手さんや添乗員さんをはじめとして、スペインに別れを告げなければならない瞬間までのカウントダウンが始まった…。

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